iOS版Vimのヘルプを日本語にする

iOSVimがやって来ました。

「ctrlキーが...」「ctrlキーが...」という声が聞こえてきますが、「Vimのヘルプがどこでも見れる&ちょこっと動作を試せる環境」と割り切るととっても最高なアプリです。
せっかくなのでヘルプを日本語で表示されるように設定してみましょう。

iPhone/iPod touch/iPadVimをインストールする

今回はiPhoneにインストールします。
http://itunes.apple.com/jp/app/vim/id492668168?mt=8

Vim日本語ヘルプを用意する

http://vim-jp.org/Windows版(+kaoriya)をインストールしている場合は

(Vimインストールフォルダ)\plugins\vimdoc-ja

にすでにあります。
そうじゃない場合は https://github.com/vim-jp/vimdoc-ja 等から引っ張ってきます。

iTunesでファイル共有

iPhoneをPCに接続してiTunesのファイル共有画面に遷移します。


そして、Vim日本語ヘルプ配下のファイルをドラッグアンドドロップします。*1
(全部で132(1+131)ファイル(maybe))

(Vimインストールフォルダ)\plugins\vimdoc-ja\syntax\help_ja.vim
(Vimインストールフォルダ)\plugins\vimdoc-ja\doc\*



あと https://gist.github.com/1687306 をダウンロードします。(ファイル名:fmv.vim)
改行コードが unix になっていない場合は変更ください。

:w ++ff=unix fmv.vim[Enter]

これも同様にドラッグアンドドロップします。
ちなみにこのファイルはWindows上のVimで次の手順で作成しました。

" カレントディレクトリをdocへ (:help :cd)
:cd (Vimインストールフォルダ)/plugins/vimdoc-ja/doc[Enter]
" 現在行を外部プログラム(dir/B)の出力結果で置き換え (:help Q_co)
" (実際に !! と入力するとコマンドラインに :.! と表示されるが構わず続ける)
!!dir/B[Enter]
" 全行を置換(キャー) (:help :s)
:%s@.*@call rename("&","vimdoc-ja/doc/&")@[Enter]
" 先頭の3行はそれなりに編集
ggO
call mkdir("vimdoc-ja/doc", "p")
call mkdir("vimdoc-ja/syntax", "p")
call rename("help_ja.vim","vimdoc-ja/syntax/help_ja.vim")<Esc>

Vimスクリプト実行

ここからはiPhoneVimでの操作になります。
Vimを起動してfmv.vimを実行します。

:so fmv.vim[Enter]

成功するとiTunesのファイル共有画面が以下のようになります。

.vimrcの編集

iPhoneVimで .vimrcを編集します。

:e .vimrc[Enter]

以下を追加します。

set enc=utf-8
set helplang=ja,en
set rtp+=~/vimdoc-ja
syntax on

終わったら保存します。

ZZ

ヘルプの表示

再度Vimを起動しててきとうに何かヘルプを表示させましょう。

:h tj[Enter]

ヘルプが日本語で表示されました。


tips

  • ピンチアウトでソフトキーボード消去
  • ダブルスライド(2本指で画面をなぞる)でスクロール
  • 水色の文字をダブルタップすると、それのヘルプへジャンプ
  • ヘルプウィンドウで :on すると他のウィンドウが閉じられる



これでどこでもVimの勉強が出来るようになりました。ウハウハです。
よろしくどうぞ。

*1:フォルダはドラッグアンドドロップできないみたいです。